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現場のリアルをシステム化!残高不整合調査&元帳印刷機能(v4.40)をリリース【開発裏話あり】

現場のリアルをシステム化!残高不整合調査&元帳印刷機能(v4.40)をリリース【開発裏話あり】


こんにちは!神奈川県座間市の税理士・行政書士小原司事務所の代表であり、株式会社オハラ・マネジメント・システムズ代表取締役の小原司です。

先日、当事務所で開発・運用している独自のクラウド出納帳システムを「v4.30」へアップデートした記事や、最新のAI開発手法(AIエージェントの活用)についての記事を公開しました。

今回は、その「その後」のお話です。 会計・税務の現場を知り尽くした専門家としての視点と、前回のAI開発手法を本格的に実戦投入した結果、クラウド出納帳システムをv4.40へと爆速でアップデートすることに成功しました!

今回の目玉は、実務の「あるある」に徹底的に寄り添った機能です。まずはアップデート内容をご紹介します。

v4.40の目玉機能:実務の痛点を解消!

1. 現金残高の不整合調査 & 社長確認レポート出力

実務において「帳簿上の現金残高」と「実際の手元現金」が合わないこと、よくありますよね? 従来はエラーを出したり、システム上で無理やりゼロに合わせたりしがちですが、当システムは「リアルタイムで入力されていないこと」を前提に設計思想を見直しました。

  • 未使用残高の追跡: 預金の引き出し履歴とレシート(支出)を先入先出(FIFO)で突合し、「どの引き出し分が未消化なのか」を自動計算します。
  • 社長確認用PDFレポート: 「理論残高」と「社長報告の実残高」のズレを一覧化。「レシート紛失ですか?」「私的な支出(役員借入金等の精算)ですか?」と社長にチェック・署名してもらうためのPDFをワンクリックで生成します。
  • 追跡可能な調整仕訳: 不明金を自動で消すのではなく、専用画面からワンクリックで「役員借入金」などを介した明確な調整仕訳(精算)を作成できるようにしました。

アラートで入力を急かすのではなく、「事務担当者が月に1回、不整合を特定して社長とコミュニケーションをとる」というリアルな業務フローそのものをシステム化しました。

2. 待望の「勘定科目元帳」印刷機能

これまで出納帳全体の印刷機能はありましたが、「特定の勘定科目(例えば交際費や消耗品費など)だけの動きを見たい」という強い要望にお応えし、勘定科目元帳の印刷機能を実装しました。 指定した月の通常仕訳や振替伝票から、対象科目を含む仕訳だけを瞬時に抽出し、残高推移を含めた元帳形式で綺麗にPDF化・印刷できます。既存のUIにシンプルに統合しているので、直感的に操作可能です。

かゆいところに手が届く!複数の細かな改善

目玉機能以外にも、使い勝手を向上させるアップデートを複数行いました。

  • 出納帳間振替の自動同期: A銀行からB銀行への資金移動など、片方に入力すればもう片方にも自動で明細が追従します(重複入力防止キューも搭載!)。
  • 勘定科目のドラッグ&ドロップ並び替え: 設定画面で、科目を直感的にマウスで掴んで並び替えられるようにしました。CSVでの一括インポート・エクスポートにも対応。
  • 外貨出納帳の表示対応: JPY(円)以外の設定の出納帳では、自動的に「$」などの通貨記号が付与され、視覚的に外貨とわかるようデザインを調整。
  • コンテキスト連動型のヘルプ: 画面右下のヘルプボタンを押すと、「今開いている画面(レシート画面ならレシートのヘルプ)」に合わせた説明がダイレクトに表示されます。

【開発の裏側】このボリューム、実は「たった1日の隙間時間」で完了しました

さて、ここまで読んで「ずいぶん大掛かりな改修をしたな」と思われたかもしれません。 実はこのv4.40のアップデート、私のたった1日の隙間時間で完了しているんです。

種明かしをすると、前回ブログで紹介した最新のAI開発手法をフル稼働させました。今回の開発体制は以下の通りです。

  1. Gemini(AIアシスタント)がPM・設計・進捗管理を担当 私が「実務の課題をこう解決したい」と壁打ちすると、Geminiが要件定義書を読み込み、具体的な設計思想と実装手順(todo.md)を作成し、進捗管理の舵取りを行いました。
  2. Claude Code(自律型AIエージェント)が実装・テストを担当 Geminiが作った指示書をターミナル上のClaude Codeに読み込ませると、Claudeが自律的にファイルの依存関係を把握し、コードをゴリゴリ書き換え、なんと自動テストまで実行してくれました。

私自身がキーボードを叩いてコードを書いた時間はほぼゼロです。私はAIたちの「現場監督」として、Geminiに要件を伝え、Claude Codeが上げてきた成果物を確認するだけ。

AIに「要件の定義と管理」と「実際のコーディング」を役割分担させることで、人間だけでやれば数週間はかかるであろう新機能の設計・実装・テストが、本業の合間の「たった1日の隙間時間」で終わってしまいました。税理士業務とシステム会社の経営を並行する上で、このAI駆動開発のポテンシャルは計り知れません。

おわりに

システムはv4.40となり、実務の現場でさらに「使える」ツールへと進化しました。 今後も税理士としての知見と最新のAI技術を掛け合わせながら、皆様の業務を劇的に効率化するアップデートを続けていきます。ぜひご期待ください!